空き家は放置するほど、傷むスピードが増します。雨漏りや傷んだ壁から雨水が侵入して構造体を腐らせ、さらに侵入してきた虫や動物の糞尿によって、どんどん劣化が進みます。床下の湿気も構造体を腐らせる大敵です。また、水道管などの管類も使用していないと傷みやすく、大がかりな工事に発展しやすいと言えます。
それだけではありません。庭に誰かがゴミを放置すると「管理されていない家だな」と思われ、敷地内に不法投棄がされやすくなります。荒れた空き家は、犯罪者の隠れ家となりやすく、周辺地域の治安が悪化。放火されて近所に被害を及ぼすこともあります。
空き家を放置したことでご近所や通行人に損害を与えた場合、原則、所有者に賠償責任があります。ある日、損害賠償で訴えられる、空き家の所有者にはそんなリスクがあります。