放置している空き家の固定資産税が毎年かかっているのを何とかしたい

そもそも固定資産税とは?どれくらいの税金がかかるの?
そもそも固定資産税とは?どれくらいの税金がかかるの?

空き家をそのまま放置すると「次から次に費用が発生する」という問題が発生します。所有者を一番苦しめるのが「固定資産税」です。この税金はすべての空き家にかかるもので、所有している限り、納付書が毎年送られてきます。そして、きちんと納めなければ銀行口座の差し押さえなどに発展します。


では、固定資産税は実際にどれくらいかかるのでしょうか。固定資産税の税額は、固定資産税評価額の1.4%です。例えば、評価額が3000万円の場合は42万円、2000万円の場合は28万円になります。先ほども触れましたが固定資産税がやっかいなのは、支払いが一時的ではなく継続的ということです。住むわけでもない、貸し出して家賃が得られるわけでもないお荷物に対し、お金を払い続けるのは本当に辛いものです。


一方で、「住宅用地の特例措置」という税金が軽くなる決まりもあるので、実際には固定資産税の負担は軽くなります。具体的には、200㎡以下の部分(小規模住宅用地)は6分の1、200㎡を超える部分(一般住宅用地)は3分の1の減税になります。それでも固定費の負担には変わりありません。

「特定空家」に指定されると、固定資産税が一気に膨らむ
「特定空家」に指定されると、固定資産税が一気に膨らむ

「固定資産税が安くなる措置があるので助かった!」とほっと胸をなで下ろしている方もいらっしゃるかもしれませんが、空き家所有者の逆風となるルールも作られました。平成27年2月に施行された「空家等対策特措法」と呼ばれる法律です。


この法律では、1年以上、建物として使われた実績がないものは空き家と見なされます。さらに、倒壊の危険があったり、周囲の景観にマイナスになったりするなど、地域に悪影響を及ぼす空き家は「特定空家」に指定され、自治体から指導や勧告を受けることになります。


この勧告に応じない所有者は、「住宅用地特例措置」から外されるため、固定資産税が一気に6倍または3倍になってしまうのです。この特例措置では、都市計画税(固定資産税評価額の最高0.3%)も軽減されていますがこれも外され、重い固定費が発生します。

空き家をそのまま放置しているとどうなるの?
空き家をそのまま放置しているとどうなるの?

空き家を放置していて発生する費用は、税金だけではありません。その家に住まないとしても最低限のメンテナンスの義務があります。庭の草木の手入れや、壁や塀が崩れたりしないよう補修も必要です。
このメンテナンスを怠ると、先ほどお話しした「特定空家」に指定され、固定資産税が高くなるリスクが出てきます。


こういった最悪の状況に陥らないためには、空き家を積極的に有効活用する発想が求められます。当社にご相談いただければ、豊富な経験から適切な策をアドバイスをいたします。