空き家をそのまま放置すると「次から次に費用が発生する」という問題が発生します。所有者を一番苦しめるのが「固定資産税」です。この税金はすべての空き家にかかるもので、所有している限り、納付書が毎年送られてきます。そして、きちんと納めなければ銀行口座の差し押さえなどに発展します。
では、固定資産税は実際にどれくらいかかるのでしょうか。固定資産税の税額は、固定資産税評価額の1.4%です。例えば、評価額が3000万円の場合は42万円、2000万円の場合は28万円になります。先ほども触れましたが固定資産税がやっかいなのは、支払いが一時的ではなく継続的ということです。住むわけでもない、貸し出して家賃が得られるわけでもないお荷物に対し、お金を払い続けるのは本当に辛いものです。
一方で、「住宅用地の特例措置」という税金が軽くなる決まりもあるので、実際には固定資産税の負担は軽くなります。具体的には、200㎡以下の部分(小規模住宅用地)は6分の1、200㎡を超える部分(一般住宅用地)は3分の1の減税になります。それでも固定費の負担には変わりありません。