空き家とは「人がしばらく住んでいない家」または「しばらくの間、使われていない家」のことです。厳密に言うと、国土交通省では「1年以上、使われていない家」を空き家と定義しています。ひと昔前までは、空き家といえば過疎地特有の悩みでしたが、人口減少社会が本格化して地方都市はもちろん、東京近郊でもエリアによっては空き家が目立つようになってきています。
現時点(2018年)で1000万戸を超えている空き家数は今後、急増する見通しです。野村総研の2018年6月のレポートによると、2033年には空き家数はほぼ倍増し1955万戸に達すると予測されています。このような社会背景の影響で「空き家を放置した時の所有者の責任」がクローズアップされています。
空き家が日本全体の社会問題となったため法整備が進み、空き家を放置すると固定資産税の負担が重くなる可能性があります。さらには、社会の意識が変わり、空き家によって通行人やご近所に被害が及べば所有者が賠償するのが当たり前になってきています。